カテゴリ:中東( 17 )

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原題:ابن بابل‎ (英:Son of Babylon)
邦題:バビロンの陽光
監督:Mohamed Al-Daradji
製作:2009(イラク)
DVD:バビロンの陽光 [DVD]

クルド人の状況に関心があり鑑賞。
サダムフセイン政権崩壊後の2003年が舞台。
12歳の少年とその祖母が、バース党に捕まった父親(祖母にとっては息子)に会うため
刑務所まで遠路旅する。
その途中、心ある人たちに出会ったり、
クルドの言葉しか話せない祖母の当惑など、
いろいろな面が織り交ぜられて話は進んでいく。

息子が見つからないことに意気消沈し、みるみる老いていく祖母の姿。
その祖母を見守ることを通し、成長していく少年。
そして悲しい結末。
言葉がない。
涙がドーっと流れる。

こんなことが今も、世界各地で繰り返えされていると思うと、
やりきれない。
どう当事者と話をしたらいいのか。
どう向き合ったらいいのだろう。
凹む。
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by sakonia73cinema | 2016-06-09 02:50 | 中東

ביקור התזמורת

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原題:ביקור התזמורת (英: The Band's Visit)
邦題:迷子の警察音楽隊
監督:Eran Kolirin
製作:2007 (イスラエル)
DVD:迷子の警察音楽隊 [DVD]


「鑑賞したこと、あるな」と思いながら、2度目の鑑賞。
(正直、内容とか覚えていなかった。)

過去のレビューを読みながら、感想が異なることにもびっくり。
この映画、コミカルなだけでなく、いろいろと考えさせられる内容だと。
①エジプトの「伝統的」志向の強い警察音楽隊がイスラエルへ。
②隊長のアラブ気質と若者隊員の時代ギャップ
③アラブとイスラエルの愛(?)
④音楽もウルウルくるではないか?

時間が経って同じ映画を観ると、その間に何があって
自分の考えがどう変わったのかがわかって、それも面白くって良かった。

(以下、過去の感想)
*****************
なんて可愛らしい映画なんだろう。
始まりのシーンから、コミカルでもある。

特に気に入ったシーンは、
アレクサンドリア音楽隊のハンサム君が、
イスラエルの迷子地で、もてない君に恋愛指南をするところ、かな。

こりゃ、ええわ。
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by sakonia73cinema | 2016-06-09 02:25 | 中東

About Elly

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原題:About Elly
邦題:彼女が消えた浜辺
監督:Asghar Farhadi
製作:2009(イラン)
DVD:彼女が消えた浜辺 [DVD]

テーマもなければ、内容もない。
ただただ、人間の移り気な気持ちが描かれているだけ。
「だけ」と書いてはみたけれど、決して「だけ」ではない。
重い。
そういう意味では、期待通りの映画。
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by sakonia73cinema | 2015-02-22 23:03 | 中東

Jodaeiye Nader az Simin

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原題:Jodaeiye Nader az Simin
邦題:別離
監督:Asghar Farhadi
製作:2011(イラン)
DVD:別離 [Blu-ray]

重い。
全編、暗くて、重くて、救いがない。
「誰が悪いの?」と犯人捜しを始めると、
暗さと重さと理不尽さが、更に積る。
でも、実際、これが「生きる」ことなのかもしれない。

敢えて前向きな言葉でまとめてみれば。
みんな真面目なのだろう。
あるいは、不器用なのだろう。

こんな深刻な気持ちにさせてくれる映画は、めったにない。
そんな意味でも、お薦めな映画。
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by sakonia73cinema | 2015-01-20 23:54 | 中東

Dayereh

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原題:Dayereh (英:The Circle)
邦題:チャドルと生きる
監督:Jafar Panahi
製作:2010(イラン)
DVD:チャドルと生きる [DVD]

ヴェネツィア映画祭金獅子賞を受賞した作品。
イランの映画…良くわからないのに重い。

刑務所から逃走した女性3人。
出所した女性たち。
子どもを置き去りにする女性。
捕まる女性。

全てが不可抗力でそうなってしまっている。
理不尽な世界。
逃げ場がない。行き場がない。

女性一人ひとりの話に始まりもなければ終わりもない。
え???
という感じでラストを迎える。
(人生って、所詮、そんなものなのかな。)

蛇足的感想:
イランでは、女性が一人で夜中歩けるの?
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by sakonia73cinema | 2015-01-12 21:57 | 中東

The Syrian Bride

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原題:הכלה הסורית(英:The Syrian Bride)
邦題:シリアの花嫁
監督:Eran Riklis
製作:2004(イスラエル)
DVD:シリアの花嫁 [DVD]

いまいち、内容詳細を把握できなかったので、
(フランス語だけでは、こういう複雑な内容の理解は難しい!)
以下、他のレビューから引用(http://kmot.blog9.fc2.com/blog-category-113.html#entry282)。

*************
次女モナの結婚式当日。
本人は暗い顔をしている。
「家族とはもう会えなくなるかもしれない」と泣き出すモナに、なぜ?という疑問が湧く。

舞台は、シリアとイスラエルの間にあるゴラン高原。
もともとシリア領だったが、1967年の第3次中東戦争でイスラエルに占領され、イスラエルの実効支配下にある。
元々住んでいる人々は、イスラム教保守的少数派であるドルーズ派が多い。イスラム教の中でも特に厳格で知られている。
多くの人は、イスラエル実効支配に反対しており、無国籍を選択しているのだ。
イスラエルとシリアの間は国交がなく、国連関係者以外が渡る事は原則として許されていない
シリアには入国できても、両国の国境政策のため、イスラエル側に帰国出来ないという。
第3国で再会する方法はあるが、半永久的に会えなくなる可能性が高い。

****************
イスラエル-パレスチナ間の紛争の影響。
酷い話だ。
この作品は2004年。
更に状況が深刻になっている今、
このゴラン高原の人々の生活は、
どうなっているのだろう。
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by sakonia73cinema | 2014-06-25 17:57 | 中東

Kabuli kid

原題:Kabuli kid
邦題:
監督:Barmak Akram
製作:2008(アフガニスタン+仏)
DVD:

若い母親がタクシーに赤ちゃんを置き去る。
タクシー運転手は4人の娘の父親。
息子は欲しいものの、そんなことより、若い母親を探す。
フランスのNGOの助けを借り、ラジオ番組でアナウンス。
「母親が名乗り出れば、100ドルを渡す」

ストーリーは至って単純。
だけれど、映画に引き込まれるのは、
20年にわたり戦争の現場であったアフガニスタンを見られるから、
女性として生きることの大変さを見せつけられるから、
男性(=タクシー運転手)は、優しい人間であるから、
などなど。

お奨め。
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by sakonia73cinema | 2014-05-30 08:27 | 中東
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原題:עיניים פקוחות (仏:Tu n’aimeras point, 英:Eyes Wide Open)
邦題:
監督:Haim Tabakman
製作:2009(イスラエル+仏+独)
DVD:Tu n'aimeras point

イスラエルで肉屋を営むAaronは、
敬虔なユダヤ教徒。
夫人とも仲良く子だくさん。

ある雨の日。
青年Ezriが雨宿りと電話を借りるために店に来る。
大学に入学するという理由でイスラエルにやってきたらしい。
(実際には「恋人」に会いに来た?)

彼らは、その後、恋愛関係に陥る。

ユダヤ教、ホモセクシュアルの恋愛ということもあり、
かなり衝撃的な内容なのだろうけれど、
風景などの映像が端麗だったせいか、
切ない気持ちが描写されていたせいか、
終わり方が詩的だったせいか、
後味の悪くない映画だった。

この映画の反響を知りたい。
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by sakonia73cinema | 2014-04-06 06:45 | 中東

Yek Khanévadéh-e Mohtaram

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原題:Yek Khanévadéh-e Mohtaram (仏:Une Famille Respectable)
邦題:
監督:Massoud Bakhshi
製作:2012(イラン)
DVD:

主人公のArashは、欧州の大学で教鞭をとる学者。
イランから心身ともに距離を置いている。
イランの大学から講義を頼まれ一時的に帰国。
(イランイラク戦争があった)幼少期を過ごしたテヘランから遠く離れた母が住む街に滞在する。
欧州に帰国する予定間近なのに、パスポートが戻らない。
仕方なくテヘランに行く。

テヘランに近づくにつれ、彼は、幼少期の辛い思い出がよみがえってくる。
(父との摩擦?戦争?を避けるために)逃亡中に亡くなった兄の墓に行ったり、
ICUにいる父親を訪ねたり、
テヘラン滞在中に親戚の家に滞在したり(そこは、初恋の人と卑劣な継母の子供が結婚した家庭)、
余命わずかな父親は彼が訪問した後すぐに亡くなったり、
彼のテヘラン訪問はかなりシンドイ。

「卑劣な継母の子供」は、卑劣なままで、
自分が有利なように遺産相続の手続きをしようとする。
それも暴力的に。

最後のシーンは、大学周辺から始まった革命*に
主人公が吸い込まれるように歩いていく。
(*イラン革命は1979年だから「革命」ではないんだろうけれど、ダイアログにRevolutionとあった)

これまで観たイラン映画もそうだったけれど、
言葉が余りなく、描写が多い。
(言葉もフランス語で読んだので理解不足が多々なのかもしれないけれど)、
理解するのが難しい。
それでも、何か強く訴えるものがある映画だった。

話の内容は忘れても、
映画に流れていた空気感や色は忘れないだろうと思う。

それにしても…。
この映画は2012年政策。
「核」に関する、イランと大国とのやり取りに関するニュースを聞く限り、
平和は遠いな…と思う。

そういう倦怠感が、映画にも表われているのかもしれない。
今日、「核」に関して、イランと大国とのやり取りのニュースを聞く
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by sakonia73cinema | 2014-03-09 06:50 | 中東

Bikur Ha-Tizmoret

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原題:ביקור התזמורת、Bikur Ha-Tizmoret (英:The Band's Visit)
邦題:迷子の警察音楽隊
監督:Eran Kolirin
製作:2007(イスラエル&仏&米)
DVD:迷子の警察音楽隊 [DVD]

なんて可愛らしい映画なんだろう。
始まりのシーンから、コミカルでもある。

特に気に入ったシーンは、
アレクサンドリア音楽隊のハンサム君が、
イスラエルの迷子地で、もてない君に恋愛指南をするところ、かな。

こりゃ、ええわ。
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by sakonia73cinema | 2009-10-25 20:51 | 中東