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今宵は宴なり。


by sakonia73cinema

Into Eternity

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原題:Into Eternity
邦題:100000年後の安全
監督:Michael Madsen
製作:フィンランド、デンマーク、スウェーデン、イタリア
DVD:100,000年後の安全 [DVD]

2011年3月11日の東日本大震災が起きる。
福島第一原発が制御不可能に陥る。
それを受けて、原発の危険さ恐ろしさを身に染みて感じているとき、
アップリンクで急遽上映されたドキュメンタリー作品。
当時は、大震災絡みで余りにも忙しくて、観に行く時間がなかった。

ずっと気になっていたドキュメンタリーを鑑賞することにした。

フィンランドに建設中の放射能廃棄物処理施設。
地下奥底に廃棄物を置き、「誰も触れてはならない」「近寄ってはいけない」とする。
10万年後まで、誰の手にも触られないことを願って穴を掘る。

現在の世の中で、きっと、責任感がある国民性のイメージが強い北欧でも、
こうするしかないんだ…と残念に思った。
同時に、やはり原発は止めるべきだと思った。

その他、原発に関係ない感想をメモ:

①過去10万年前と将来10万年は同じではないのでは?
作品中、「10万年の人類(アウストラロピテクス?)を理解できないように、
10万年の人類が私たちを理解できるはずはない」という前提があり、いろいろ対策を練られている。
が、しかし。
10万年前と今は違う。文字がある。
それを考慮せず、10万年後の人類(あるいは違う生物体)は、私たちを理解する術を持たないとするのは
どうなのかな?と思った。

②欧州のドキュメンタリーは芸術的。
ドキュメンタリーは、単なる記録ではなく、一つの芸術作品になっている。
感情移入できて、よろし。
by sakonia73cinema | 2015-02-22 22:01 | スウェーデン